宇宙にのぼるエレベーター

日立シビックセンター科学館 / エレベーター演出

2021

科学館

Fly to the
space from
our town

「わたしたちの街」から宇宙へ。
エレベーターに乗って体験する、
科学館への導入コンテンツ

科学館エントランスへ向かう エレベーター演出

茨城県日立市にある日立シビックセンター科学館『サクリエ』で、エントランスへと向かうエレベーター内の演出を行いました。
日立の街から宇宙へと飛び出していくストーリーを、エレベーターで上昇しながら体験するコンテンツになっています。身近な科学を学ぶ科学館でのすべての体験の導入として、広大な宇宙をモチーフに構成されています。

上昇に合わせて変わる視点

エレベーターから見えるのは、縦に並んだ3つの映像です。下段の映像は地上、中段の映像は大気圏外、上段の映像はさらに遠く太陽系と、エレベーターが上昇するのに合わせて映像も高く遠い視点になっていきます。

「わたしたちの街」からスタート

エレベーターに乗って最初に見える、眼下に広がる夜景の街は、来館者の多くが住まう日立の街です。
科学館も、そこで学ぶ科学も、より身近に感じてもらえるような工夫がなされています。

地球を眺める高い視点

大気圏を飛び出し、宇宙飛行士になった気分で地球を眺められるのが中段コンテンツです。
下段コンテンツや上段コンテンツも同時に見え、つながりが感じられます。

太陽系を通り抜け 科学館エントランスへ

地球をさらに離れ、太陽系を旅するような視点の上段コンテンツでは、木星や土星、アンドロメダ星雲が見えます。
エレベーターが止まり振り向くと、そこが科学館のエントランスです。

乗るたびに発見があるコンテンツ

常に見えているものだけでなく、人工衛星や宇宙飛行士などがときどき登場し、一度の搭乗ですべてに出会うことはありません。
何度も搭乗するうちにさまざまなものに出会えるという、何度も足を運ぶ楽しみが持てるものにしました。

複雑なスクリーン形状へのマッピング

スクリーンとなるエレベーターシャフトの壁面は、3面に折り曲がっているだけでなく段差も複数ある複雑な形状で、なおかつプロジェクターは斜めからの投影になるという、既製のソフトウェアや機材では対応できない形状でした。そのため、現地で状況を目視しながら映像を作り直し、自然に感じられるよう仕上げました。

事業主

実施施設

所在地

日立市

日立シビックセンター科学館 サクリエ

茨城県

展示企画、展示デザイン・設計、展示制作・施工:株式会社丹青社

ソフト/コンテンツ企画・制作協力:株式会社 アシュラスコープインスタレーション

撮影:御園生大地、株式会社 アシュラスコープインスタレーション

コンテンツ内画像 出展:
・@JAXA
・@NASA
・気象庁ホームページ 「現在運用中の静止気象衛星」
(https://www.data.jma.go.jp/sat_info/satellite/Himawari89/img/Himawari89_2.jpg)を加工して作成
・qzss.go.jp  https://qzss.go.jp/overview/download/cg-image24.html

Ashurascope Project Team

Director:森原渡詞 (Ashurascope)
CG Design:ARTBOARD

担当者から一言

特殊な空間のため大変なこともありましたが、科学館へのアプローチとして期待感を高めるコンテンツになりました。
また、何度も利用するうちに、「こんなものも飛んでたんだ」「もしかしてあの彗星は…」など、発見できる楽しさもあります。
エレベーターの利用が単なる移動ではなく、楽しいものと感じてもらえたら幸いです。


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