UI/UX & UD -コンテンツ目的と配慮-

高いクオリティを求めていますか?

そもそもクオリティとは何を指しているのでしょうか?コンテンツの画や音の質や体感の素晴らしさでしょうか。

 

もし質の高いものがハイクオリティと定義するならば、必要なのはハイクオリティではなく適切なクオリティです。
本来プロジェクトにおいて必要なのは、目的とその目的にあったコンテンツが何かを考えることが大事です。「その目的をかなえるもの(問題を解決することができる)手法」が高い効果を生み出します。その効果をうむための適切な質が適切なクオリティです。これを見誤らないようにしなくてはいけません。

 

そのために必要なスキルは「現実的である」「予算感が適切」「仕込みの問題」「運用の問題」「メリットデメリットのバランス」「スケジュール」などを考慮しながらコンテンツの「品質」「本数・尺」「スクリーン形状」など決めていくといった多岐にわたるデザイン要素を同時に進めていくデザイン力・ディレクション力です。それらがそろって効果のあるコンテンツを実現できるのです。

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空間の面白さってなに?

プロジェクションマッピングとはプロジェクターを用いて空間と映像を合成し新しいの空間演出をするものです。
映像や音を投映物と合成・同期させ、商業施設・イベントの空間演出やインフォメーション・コマーシャルなど様々な用途に高い演出性とインパクトをあたえます。

 

現在ワイドショーやニュースサイトで、プロジェクションマッピングとして紹介されている事例が多くありますが、実はプロジェクションマッピングのとは呼べないものも多くあります。 多くの人の認識では、プロジェクションマッピングとは「映像を立体に投映する」ということだと思われています。建物にプロジェクターで投映すればプロジェクションマッピングだと思っている方も少なくありません。しかし、これは「プロジェクション=只の投影」で、本来重要な「マッピング」つまりスクリーンと映像の対応付けがありません。どこまでスクリーンの材質や形状を活かした投映表現になっているかが、プロジェクションマッピングの質(おもしろさ)だと言っていいでしょう。

 

また、現在行われているものは、映画や演劇のように観客を会場に集めてコンテンツを見せる「鑑賞型」のものが多くなっています。プロジェクションマッピングの本質を考えると応用範囲は無限にあり、多くの分野での活用が考えられます。制作しているコンテンツのどこが目玉なのかを考えることで、方向性を決めていくことが大事だと思います。 打ち合わせを重ねていく過程で、「ただのプロジェクション」と区別がつかなくなる方がいますが、常に投影するコンテンツとスクリーンを分けて考えつつ、合成した(プロジェクションマッピングを実施した)結果をイメージするはの難しいことですので無理もありません。実施してみたら「これってただ映像写してるだけだよね・・・」とならないように意識してプロジェクトを進めなくてはいけません。

 

メディアリウムは空間のコンテンツであり、一般的な映像コンテンツではありません。単なるプロジェクションにとどまらないよう空間自体のデザインを大事にし制作を進めていきます。

空間のコンテンツとは

プロジェクションマッピングがいままでの映像コンテンツと最も違う部分はスクリーンです。このスクリーンをないがしろにしては、いいものが出来るはずがありません。

 

スクリーンという大きさをもった物質がコンテンツ要素の半分をになっているので映像を空間的に(サイズ感や設置位置)捉える事が今までの映像コンテンツとは大きく違う事でしょう。錯視の考え方や投映されたものの大きさなど、実際の空間においての映像のありよう、映像を物質として感じさせることに重きをおいたコンテンツが鑑賞者に今までとは違った感動を与えています。また人々がPCなどの画面の中にはない、新しい映像の楽しみを求めているのかもしれません。 どうしてもストーリー部分を担う映像側のことばかり考えがちですが、スクリーンとの融合を考えなくてはそもそもプロジェクションマッピングという手法を使う必要すらないわけです。

 

どんな「映像」ではなく、どのうような「映像」と「スクリーン」をあわせた表現をするかが、プロジェクションマッピングコンテンツの醍醐味なのです。 そしてそのスクリーンを空間全体としてとらえ拡張していくのがメディアリウムです。

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