メディアリウムとは 1/2

メディアで空間をデザインする

近年、現実との連動型デバイスやサービス、ウェアラブル・コンピュータのような技術に関心が高まっていることからも、人々が現実世界のなかに新しいコンテンツを求めていることがうかがえます。これは、パソコン内で再現できるものとしてではなく、現実経験としてのコンテンツを提供することを意味します。
たとえばエンターテイメントではない、もっと機能的なものも多く登場してくるでしょう。サインやインフォメーションなど、機能とインテリアとしての演出を兼ね備え、空間・場所の意味を捉えたコンテンツが建築と共に計画されたり、デジタルサイネージや教育での利用も増えていくと考えられます。
このような空間における情報表示手法としてのプロジェクションマッピングやARは従来の映像コンテンツに近いものではなく、空間コンテンツとしてのより人の感覚に訴える手法として確立していくと考えています。 このような従来の”映像を映し出す技術”に加え、建築・映像・音楽・照明など多くの要素(つまり複数のメディア)で五感を刺激する空間をくりだす「メディアで空間をデザインする」というアプローチ手法を、私たちはメディアリウムと呼んでいます。

プロジェクションマッピング
プロジェクションマッピング

MEDIARIUM(メディアリウム)とは

MEDIARIUM(メディアリウム)とは、プロジェクションマッピングの技術を独自に研究を重ねたアシュラスコープオリジナルのものです。

空間デザインに特化し、トータルに空間をプロデュースします。 2015年には各専門家達から高い評価を受け、東京都ベンチャー技術大賞で大賞を受賞しました。
つまり従来のプロジェクションマッピングとは違った新しい技術として認められたわけです。 その後もプロジェクションマッピング(映像演出)に加え、スクリーンデザイン、システム設計、照明演出、サウンドデザイン、センシングなど多くの要素と技術を融合し日々進化してしています。

「何かやりたい!」といった漠然としたご要望から、最適なご提案を致します。ここではその技術の概要を各フローごとに解説致します。

メディアリウムは通常段階的に考える以下の項目を横断的に判断することで、適切なデザインとより融合度の高いクリエイティブを目指します。

バランスと要素の役割

実施の難しさ このようなテクノロジーを使用したリアル空間のコンテンツは、各要素が複雑に関係するため従来のフローで進めると制作上不可能なことや無駄な時間や予算がかかってしまいます。
恵まれた実施環境と、潤沢な予算があれば問題は少ないですが、日本の環境を考えると機材構成、設置位置とコンテンツを同時に考えなくては企画が実現できない場合が多くあります。

つまり、それぞれのエキスパートが集まっても質の高いコンテンツを制作することは容易ではありません。
各エキスパートへ指示ができるだけの知識をもち、全体を見ながらそのバランスと方向をきめる旗振り役の重要性を痛感しています。 そこでメディアリウムでは、オーケストラで例えるなら指揮者のような、全体のバランスや各要素の役割を見極めるディレクションこそが、限られた予算と時間のなかで一つのコンテンツの完成度を高めることになると考えています。

プロジェクションマッピング事例4