【システム設計の工夫】
・オペレーションは、スイッチひとつで演出に関わる機材全て(プロジェクターと再生機、スピーカー)がオンになるように設定しています。また、コンテンツの切り替えも、キーボードに割り振った
特定のキーを押すだけで対応できます。
・再生機は通常プロジェクター1台ごとに必要ですが、再生機1台で個体差のある複数の投影対象へ映像を出しても成立するようにシステム設計とコンテンツ調整を行うことで大幅なコストダウンが可能です。
⇒運営現場の日常業務に負担を掛けないシステムを基本とし、ハード・ソフト両面の知識を活かして、最適なシステムをご提案します。
【コンテンツ制作の工夫】
・店内の明るさに配慮して、プロジェクターを照明としても機能するように制作しました。プロジェクションマッピングを導入している飲食店は、店内が暗くなる傾向にありますが、料理がはっきりと見えて手元が明るくなるように独自手法を使ってコンテンツを制作しています。
・リアプロジェクションのエントランスは、店内と外側から見た光の透過度を調整するために、グラフィックシートの色ごとに細かく映像をマッピングしています。
・店内で行うイベントタイムでは、ランチ・ディナーの滞在時間やサービスのタイミングに合わせてコンテンツの尺を決めるなど、現場のオペレーションを想定して仕様を決めました。
⇒空間演出のスペシャリストとして、光の特徴や、スクリーンとなる投影対象など、環境条件を全て考慮した上でコンテンツを制作しています。
【飲食店にプロジェクションマッピングを取り入れるときのポイント】
・エンターテインメント性や最先端のテクノロジーを追求するだけではなく、空間に価値を与える演出ととらえて、場所に応じて活用シーンや動線を専門的に分析・設計・デザインしながら丁寧に企画からディレクションすることを心がけています。
・常設で導入する場合、プロジェクターからの投影距離が取れないことや、機材のコストがネックになってきます。イニシャルコストはもちろん、導入後も消耗品の取り換えが負担にならないよう、投影設計に関する独自基準により、最もコストパフォーマンスに優れ、環境に適した演出に仕上げることが重要です。
【演出機材情報】
プロジェクター(エントランス):XJ-F100W (CASIO) ×4 ※3500ルーメン
プロジェクター(テーブル):XJ-F100W (CASIO) ×10
プロジェクター(ホール壁面 カウンター):XJ-F100W (CASIO) ×2
プロジェクター(ホール壁面 フレーム作品):NP-P502HLJD-2 (NEC) ×2 ※5000ルーメン
ディスプレイ(ホール両壁 カウンター):PN-Y436 (SHARP) ×2
サイネージプレイヤー:BS/HD1023(BrightSign)×2、BS/HD223(BrightSign)×12
スピーカー(既存設置に増設):Control 24CT Micro(JBL)×1
【スクリーン情報】
グラフィックシート(エントランス):ファザードサッシ用出力シート 透明+マットラミ+くりぬき加工
クロス グラフィック出力(ホール両壁 カウンター・フレーム作品):SP-9907(サンゲツ)
【受賞】
「DSA日本空間デザイン賞2018」入選
※撮影:SPSジャパン株式会社
《店舗情報》
店名:太陽の娘 FAVETTA (ファヴェッタ)
住所:東京都新宿区歌舞伎町1-23-14 第一メトロビル1F
→ 公式サイト